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ファクタリングを売掛債権の回収リスク回避に役立てよう

支払期日を過ぎても売掛債権が支払われなかった場合、大きな損失が出てしまうこともありますが、このリスクを回避するためにもファクタリングが役立つことがあります。そもそも売掛債権が支払い期日を超過してしまうと何が良くないのか、ファクタリングを活用する上で何に注意しなければならないのかなどについてご紹介します。

目次

期日超過した売掛債権回収は難しい

万が一、売掛金のある取引先が倒産してしまった場合、回収することは非常に難しくなります。特に約束していた支払い期日を超過した場合には取引先に支払いができなくなった何らかの理由があると考えられるため、回収は困難を極めるといえるでしょう。

そのため、できる限り期日を超過することなく売掛債権を回収するための対策を取っていかなければなりません。きちんと支払いを行ってくれる信用度の高い会社と取引をすることが大前提ではありますが、期日を超過してしまった場合には何もせずに様子を見るのではなく、支払いを催促することが重要です。期日を超過すればするほど回収が難しくなるということを十分に理解しておく必要があります。

売掛債権回収のために必ず行いたいこと

売掛債権が回収できなくなってしまうリスクを少しでも減らすため、必ず行うべきことは以下の3つです。

きちんと管理を行う

特に複数の会社と取引を行っている場合、すでに取引先の売掛金の支払い日が過ぎているにもかかわらず、それに気づけないケースがあります。これを放置するのは危険なので、必ず売掛金管理を行い、いつが期日なのかはっきりさせておかなければなりません。

支払いがなかった場合の催促も管理の一つです。

取引先の経営状況を把握する

どのような場面で売掛金の回収が難しくなるのかといえば、取引相手の経営状況が悪化し、代金の支払いが難しくなったケースです。ほとんどの場合、ある日突然経営状態が悪化するとは考えにくく、業績は少しずつ傾いています。

これをいち早く察知し、危険だと思われる場合は取引量を少なくするなどしてリスクに備えましょう。非常にリスクが高いと判断した場合には、掛け取引を中止するのも選択肢の一つです。

スピード勝負で対応する

回収の確率を上げるためには、とにかくスピード勝負です。対策が遅れると先に連絡した他の取引会社に支払いをしてしまい、自社への支払いが後回しになったり、支払ってもらえなくなったりする可能性もあります。

すぐに連絡を取り、支払いについて確認しましょう。もし相手に支払う意思がない場合は内容証明郵便で請求し、場合によっては弁護士を雇って対応が必要です。

自社の業績によっては、売掛金を回収できなかった場合に共倒れという形で連鎖倒産してしまうようなケースもあるでしょう。売掛金回収の代替サービスなどもありますが、どうしても利用料金がかかるので、何となく危ない取引先がいるのなら、万が一支払ってもらえなかった際にスピード対応ができるよう体制を整えておくことが重要です。

売掛金債権回収のリスク回避でファクタリングがおすすめな理由

ファクタリングは売掛債権の回収リスクを回避するためにも役立ちます。ファクタリングとは売掛債権を買い取ってもらうサービスのことで、譲渡した債権の管理・回収業務はファクタリング会社が行うことになります。

ここで注意しなければならないのが、「償還請求権」についてです。ファクタリングには償還請求権ありの契約となしの契約があり、償還請求権なしの方法で契約した場合は、万が一、譲渡した売掛債権が売掛先の倒産などによって支払いができなかったとしても、債権を譲渡した企業に売掛債権の回収義務はありません。

つまり、譲渡した売掛債権が回収不能になってしまった場合のリスクを回避することができるのです。

「ノンリコース」と呼ばれ、回収不能リスクの高い売掛債権を持っている場合などにも活用できます。売掛債権を譲渡する側からするとメリットが大きいですが、ファクタリング会社にとってはリスクのある選択肢なので、手数料が高めに設定されています。

一方、「リコースファクタリング」と呼ばれるものは償還請求権があるため、仮に売掛先が支払い不能になってしまった場合、未回収分の売掛債権を買い戻さなければなりません。損失が出てしまう可能性がある方法ですが、ファクタリング会社側のリスクが小さくなるため、手数料は安くなります。

リスクが高い売掛債権がある場合は、ノンリコースで買い取ってもらうことにより、回収不能リスクを抑えることが可能です。

利用には審査がある

危ない売掛債権は、すべてファクタリングで買い取ってもらえれば良いと考えてしまいがちですが、利用するにあたり審査受けなければならないので、そもそもリスクの高いものは買い取ってもらえない可能性が高いです。

また、利用するにあたり、通常通り売掛金が支払われていたら必要なかった手数料がかかってしまうので、このあたりも注意しておきましょう。

うまく活用してリスクを下げることが可能

期日超過の可能性がある売掛債権を抱えているのなら、今回ご紹介したようにファクタリングを利用して早々に現金化してしまうのも一つの方法です。審査があるので100%買い取ってもらえるとは限りませんが、まずは評価の高いファクタリング会社に相談してみてはいかがでしょうか。