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ファクタリングは経営難に陥っている会社でも利用できる?

経営難の状態で選択できる資金繰りの方法は限られていますが、ファクタリングなら利用可能です。たとえば、金融事故を起こしてブラックリストに載っているような状態でも利用が可能です。
銀行からの借り入れが難しい場合にはどのような方法があるのか、なぜファクタリングなら利用できるのかなどについてご紹介しましょう。

目次

銀行に借入ができず困った時の対処法とは?

一般的に資金繰りをする際には、銀行の融資から検討する方が多いですが、たとえば前年赤字だったせいで審査が通らず、融資が絶望的な状況になってしまうことがあります。銀行は回収リスクを優先しているため仕方がないとも言えるのですが、融資を受けられず、他の方法を検討しなければならないような事態になった際には、ファクタリングがおすすめです。

経営難でもファクタリングは利用可能か

ファクタリングとは、所有している売掛金を専門業者に売却することによって金銭を得る資金調達の方法であり、経営難でも利用可能です。 自社とファクタリング業者で行う2社間契約、自社と取引先、ファクタリング業者で行う3社間契約の2種類があります。

2社間契約

取引先に売掛金の売却を知られることなく利用できる方法です。経営状態が悪化してしまい、資金繰りに困っていることを取引先に知られたくない企業から選ばれています。 ファクタリング会社に売掛債権を売却して資金を得たら、後日取引先から自社に売掛金が支払われた際に、自社からファクタリング会社にそれを支払う形となります。

しかし、万が一取引先が倒産したなどの理由で売掛金が入金されなかったり、利用者がファクタリング会社に対して支払いをしなかったりするリスクがあるため、手数料は高めです。

3社間契約

取引先である売掛先に債権の譲渡を承知してもらう方法で、ファクタリング会社へは売掛先から入金される形となります。ファクタリング会社は売掛先に対して直接請求が可能なことからリスクは低く、手数料も低いのが魅力です。 ただし、売掛金を売却して資金繰りをしようとしている経営難の状態であることが取引先に知られてしまうデメリットがあります。

ポイントとなるのは、どちらの取引でも重視されるのはあくまで売掛金の支払いをする取引先の信用度だということです。そのため、たとえ利用者が経営難の状態だったとしても取引先が確実に売掛金の支払いをしてくれる信用度の高い企業なら利用できる可能性が高いといえます。

ただ、2社間契約の場合は一度利用者に対して売掛金が入金されることから、経営難の利用者が他の資金繰りに流用する可能性もあり、利用者の経営難状況によっては危険と判断され、断られるケースも多いです。2社間契約が難しい場合は3社間契約についても検討してみましょう。

赤字はファクタリングの妨げにならない

銀行融資を断られるとその他の方法も利用できないように感じてしまうことがありますが、そもそも銀行の審査とファクタリング会社の審査内容は大きく異なります。

経営難の状況に陥って赤字になっている会社に銀行やノンバンクが融資してくれないのは、返済能力がないと判断されてしまうためです。融資するリスクが大きすぎるため、断られてしまいます。

通常、銀行融資の場合は長期間借り入れをすることになるため、審査の際には利用期間中の安全性を加味した上で、確実に回収できるかどうかを判断しなければなりません。現状の経営難が確実に良くなっていく見通しが立っているのであれば別ですが、そうでない場合、赤字企業への融資は銀行にとってリスクが高いといえます。

一方でファクタリングの場合、長期に渡って取引をするわけではないため、何よりも現在発生している債権の信頼度を重視します。審査で注目するのは、その売掛金が確実に回収できるかどうかなので、ここさえクリアできていれば経営難でも利用は可能となっています。

また、中には財務会計を分析したり、アドバイス・コンサルタントを行ったりして、企業の将来的なビジョンを見据えた上で債権の買い取りを検討してくれる業者もあるのです。もしもファクタリングの契約を断られてしまったような場合には、ただ債権の買い取りをするだけでなく、このように将来的なことまで含めて考慮してくれるような会社に相談してみてはいかがでしょうか。

売掛金の中にはすぐに請求することは不可能であるものの将来的には発生することが確定しているものがありますが、どれほど先の支払い日まで買い取りに対応しているかはファクタリング会社によって異なるので、確認が必要です。

赤字経営でも諦めないで

会社が赤字になり、銀行からの融資を断られると状況を立て直すことができる倒産に追いやられてしまうことがありますが、売掛金さえあればファクタリングを検討することが可能です。特に債権の信用性が高い場合、高額で買い取ってもらえる可能性もあるため、まずは相談してみましょう。