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ファクタリングは金利がない!その理由や手数料の内訳とは?

金融機関などから受ける融資には金利がつきものですが、資金調達の方法の一つとしておすすめされることの多いファクタリング契約では金利が発生しません。ここでは、資金調達でファクタリングを検討している方のために、金利がない理由や手数料の相場、手数料に含まれる諸費用などをくわしくご紹介します。

目次

ファクタリング契約に金利がない理由

ファクタリングの契約について調べた際に、金利に関する項目が記載されておらず、いくらの金利が発生するのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。冒頭でご紹介したとおり、ファクタリングには金利がありません。
金利がないのにファクタリング会社はどのように利益を得て、企業の資金調達を可能としているのかをご紹介しましょう。

金利ではなく手数料で利益を得ている

ファクタリングは金銭の貸付ではないので金利が発生しない代わりに、売掛金の買収の際に手数料を受け取ることで利益を得ています。手数料は他の銀行融資などに比べると高く設定されていますが、それは審査基準が柔軟だからという理由だけではありません。売掛先の倒産や契約会社の使い込みなどによる未払い時のリスクを負っているため、そのリスクを手数料に割り当てているといえます。


ファクタリング手数料の相場

手数料が高いというご説明をしましたが、契約を結ぶ際の手数料の相場はどれくらいなのでしょうか。契約は2社間と3社間が選択できますが、それぞれで手数料が変わるのでご紹介しましょう。

2社間ファクタリングの手数料相場

2社間で契約する際の手数料の相場は平均10~20%です。2社間での契約は売掛先の企業にファクタリングを利用している事実が通知されないため、売掛先の信用を落とすことなく債権を現金化できる方法です。また、2社間での取引となるため審査も通りやすく、早いところでは即日の資金調達が可能となります。ですが、売掛金を直接回収できないなどの回収リスクが高いので、売掛先の信用力に関わらず手数料は高くなってしまうのは仕方がないことなのです。

3社間ファクタリングの手数料相場

3社間で契約する際の手数料の相場は平均1~5%です。3社間ファクタリングとは売掛先の企業も交えた契約となります。デメリットとして挙げられるのは、売掛先にファクタリングを利用する事実が知られてしまうことです。しかし、3社間の取引は売掛先から直接債権買取側にお金が振り込まれる形になるため、回収リスクが軽減される債権買収側のメリットもあります。その点を踏まえた手数料の安さといえるでしょう。


手数料に含まれる諸費用

手数料には利益を得る目的以外の様々な諸費用が含まれています。どのような諸費用から費用が発生しているのかくわしい内訳をご説明します。

着手金

最近では着手金が無料の会社も増えていますが、着手金が発生する場合は3万円前後が手数料に含まれていることが多いです。着手金があるからといって、サービス内容が大きく変わったりするわけではありません。少しでも選べる状況であるならば、着手金が無料の会社で契約するのが良いでしょう。

事務手数料

会社によっては事務手数料がかからない会社もあります。売掛先や資金調達が必要な会社に対して審査を行うための人件費などのことで、審査手数料と呼ばれており数千円であることが多いです。

司法書士への報酬

ファクタリングで言われる登記とは、債権譲渡登記を指します。契約を行う際に二重譲渡などの回収リスクを回避する理由から、債権譲渡登記が必要な場合がありますが、債権譲渡登記のためには司法書士を呼ぶ必要があり、手数料の中に司法書士への報酬として8~10万円ほどが含まれます。債権の件数などにより債権譲渡登記は価格が変わるので注意しましょう。

印紙代

契約書の作成や登記に関する書類を作成する際は、書類に印紙を貼る必要があり、その印紙代として2万円前後が手数料の中に含まれています。

その他

司法書士の紹介料や、資金調達が必要な会社に担当者が面談で来社する際の交通費なども手数料の中に含まれます。司法書士の紹介料だけで3万円前後かかる場合もあり、手数料の内訳に関しては契約前に詳細を尋ねるのが良いです。


手数料はファクタリング会社がリスクを負う費用

ファクタリングの手数料は金利がない代わりに高く設定されているわけではなく、審査が通りやすいのもあり契約後に倒産や使い込みによる未払いのリスクを背負うからこその、妥当な価格だといえます。だからこそリスクが低くなる3社間での契約は、2社間での契約に比べると手数料が低いのです。
手数料が高いから契約に踏み込めない方は、手数料のくわしい内訳を聞いてみることをおすすめします