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ファクタリングとビジネスローンの違いとは?メリットを比較

資金を調達するという意味ではファクタリングとビジネスローンは同じですが、様々な違いがあります。どちらを選択しようか迷っている方も多く、最適なほうを選択するためにはそれぞれの特徴を理解しておかなければなりません。
おさえておきたい特徴やメリット、どのような方に向いているのかについてご紹介します。

目次

ファクタリングとビジネスローンの違いとは

ファクタリングとビジネスローンには以下のような違いがあります。

支払いの方法

ファクタリングの場合は期日がきたら一括で支払いをします。ビジネスローンは分割での返済が可能となっているほか、一括払いや残高スライド方式などでの返済が可能なのも違いの一つです。

利用できる金額

ビジネスローンの場合、少額はもちろんのこと、数千万円まで利用が可能となっています。ただし、高額になる場合はその分審査が厳しくなるため、融資を受けるのは簡単なことではありません。

一方、ファクタリングの場合は売掛債権の金額が上限になるため、利用するサービスによっては数億円での取引も可能です。

スピード

ノンバンクと2社間ファクタリングなら大きな違いはなく、即日~3日程度で資金調達できます。ただ、銀行のビジネスローンの場合は1日~数ヶ月、3社間ファクタリングの場合は1週間~3週間ほどかかるので注意が必要です。

審査基準

ファクタリングの場合は売掛先の信用力によって審査に通るかどうかが変わり、例え利用企業が赤字経営中だったとしても、売掛先の信用力が高ければ利用可能です。

一方でビジネスローンは利用する会社の財務状況が重視されるといった違いがあります。そのため、赤字企業はなかなか審査に通りません。

なお、担保や保証人はいずれも不要です。

また、ファクタリングの場合は創業1年目でも利用できるのに対し、ビジネスローンの場合は原則として2期以上の事業歴が必要となります。

取引先に知られるか

どちらも基本的に取引先に通知されることはありません。ただ、ファクタリングの中でも2社間取引ではなく取引先も含めた3社間取引を行う場合は通知されるほか、取引先に承諾してもらう必要があります。

かかる費用

ファクタリングでは2~20%(2社間の場合)ほどの手数料がかかるほか、債権譲渡登記の費用が必要です。一方、ノンバンクのビジネスローンを利用する場合は8~18%の金利がかかり、他にも印紙代や事務取扱手数料、担保関連費用、割引手形取立手数料などがかかります。費用面で見るとファクタリングのほうが安く抑えられるケースも多いです。

ファクタリングとビジネスローンのメリットを比較

自社にはどちらが向いているのか悩んでいるのなら、メリットを比較してみるとわかりやすいです。それぞれのメリットをご紹介します。

ファクタリング

ファクタリングの場合、売掛債権があれば例え赤字でも利用できる審査の甘さが大きなメリットです。重視されるのは売掛先の信用力であるため、それを譲渡する会社自体の経営状態はそれほど重視されません。

ローンを組んで借入を行う場合、赤字ではまず審査に通りません。そのため、先にビジネスローンの審査を受けたものの、通らなかったためファクタリングを検討したという方も多いです。

また、ファクタリングを利用したことを銀行に知られることがないのもメリットといえます。今後銀行から融資を受けたいと考えている方にも向いているでしょう。

ビジネスローン

ビジネスローンの場合は金利が低く、なおかつ審査に通りさえすれば即日融資に対応してもらえる可能性が高いのがメリットです。スコアリングシステムを用いて自動的に審査を行っている会社も増えており、できる限り早く資金調達したいと考えている方に向いています。

多くの場合、返済はコンビニATMからでも可能ですし、利用額の範囲内なら繰り返し借り入れと返済が可能なのもメリットです。

ファクタリングの利用が向いているケース

ビジネスローンの審査に申し込んでも通りそうにない場合にはファクタリングが向いています。ただ、そもそも売却できる売掛債権がなければ利用はできないので、売掛債権を持っていることが大前提です。

また、ビジネスローンは長く利用すればその分金利がかかるので、すぐに完済できる方に向いています。そうでない場合はファクタリングから検討してみましょう。

違いを理解して最適な方を選ぶことが重要

それぞれの違いについてご紹介しました。どちらが向いているかは、各会社の経営状態などによっても変わります。ファクタリングはまだまだ新しい資金調達の方法ではありますが、利用している方も増えており、うまく活用すれば大変便利なものです。

どちらもメリットやデメリットがある方法なので、自社の状況に合わせて最適なほうを選んでみてください。