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農業でもファクタリングは利用可能?メリット・デメリットを含め解説

想像している以上に資金繰りが難しいといわれる農業。手元の資金が少なくなったときに検討したいのがファクタリングです。農業であってもファクタリングを利用できるのでしょうか。利用の可否とあわせて、ファクタリングをおすすめできる人などを解説いたします。資金調達方法を探している方は、参考にしてください。

目次

農業でもファクタリングは可能なのか? 

結論から述べると、農業でもファクタリングを利用することはできます。ファクタリングとは、ファクタリング業者に売掛債権を譲渡して、その対価に資金を受け取るサービスです売掛債権は、商品やサービスを提供し未回収の代金を請求する権利のことになります 

例えば、後で支払ってもらう契約で道の駅や市場などに農作物を出荷している農家は、ファクタリングで資金を調達できる可能性があります調達した資金で、器具や農業設備を買い替えることなどができるでしょう 

農業でファクタリングを利用するメリット・デメリット

農業でファクタリングを利用する場合、メリットとデメリットを押さえておくことが重要です。どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。 

メリット

スピーディーに資金を調達できる

最も大きなメリットは、早ければ申し込んだその日のうちに資金を調達できることです。農業経営の大きな問題点として、繁忙期と入金時期の違いが挙げられます。入金時期が、商品を出荷してから数か月後ということも少なくありません。その間に、機材や設備の購入、不作などが生じると、黒字経営であっても資金繰りは厳しくなってしまいます。ファクタリングを利用すれば、手元にある売掛債権をスピーディーに現金化して資金不足を解決できます。 

審査に通りやすい

ファクタリングは、資金の融資ではなく売掛債権の買取です。そのため、銀行融資などとは審査の基準が異なります。ファクタリングで問われるのは、売掛債権の存在と売掛先の経営状況です。自社の経営状況が多少悪くても、売掛先の経営状況に問題がなければ基本的に利用できます。ちなみに、資金の融資ではないため、保証人・担保も不要です。 

売掛債権の回収義務がない

売掛債権を譲渡するファクタリングでは、申込人に売掛債権の回収義務はありません。売掛先が未払いなどを起こしても、責任を問われることはないのです。売掛債権に関するリスクを切り離せる点も、ファクタリングのメリットといえるでしょう。 

デメリット

手数料がかかる

最も注意したいデメリットは、手数料がかかることです。具体的な手数料はケースで異なりますが、ファクタリング業者と申込人だけで行う2社間ファクタリングの相場は10~20%程度、ここに取引先を加える3社間ファクタリングの相場は1~5%程度といわれています。ファクタリングを利用すると、手元に残る資金は少なくなってしまいます。 

 債権譲渡登記が必要になる

ファクタリングを利用すると、債権譲渡登記を求められることがあります。債権譲渡登記に関する注意事項は以下の3点です。 

・個人事業主は利用できない 

・手数料とは別の登記費用が発生する 

・債権を譲渡したことを取引先に知られる恐れがある 

法人化していない農家は、ファクタリングを利用しづらいかもしれません。そのため、ファクタリングを利用するときは債権譲渡登記についても確認が必要です。 

農業でファクタリングがおすすめな人

ファクタリングは、どのような人におすすめできる資金調達方法なのでしょうか。おすすめできる人を紹介します。 

 器具や農業設備の修理新設を検討

器具や農業設備の修理・新設を検討しているにおすすめです。売掛債権を現金化することで修理・新設費用を捻出できます。修理や新設を後回しにすると、収穫量に悪影響が及ぶかもしれません。必要なタイミングで、必要な投資を行うことが重要です。 

銀行融資を受けられない

何かしらの理由で資金が必要なものの、銀行融資を受けられないにもおすすめです。黒字経営であっても、収入が不安定になりやすい農家は銀行から融資を受けづらいと考えられています。また、申込から融資まで時間がかかるため、銀行融資が適さないケースもあるでしょうそんな時は、ファクタリングを検討するとよいでしょう。 

 農業でもファクタリングは利用可能資金繰りが気になるときは利用を検討

農業でもファクタリングを利用することはできます。繁忙期と入金時期にずれが生じやすい農業は、ファクタリングと相性が良いといえるでしょう。資金繰りに困っているは、手元の売掛債権を現金化してみてはいかがでしょうか。ただし、1~20%程度の手数料がかかります。資金の必要性と調達コストのバランスをよく考えてから利用しましょう。まずは信頼できるファクタリング業者へ相談することから始めてみるとよいかもしれません。