金融ブラックとは？信用情報に傷がつく原因や対策を紹介！

個人はもちろん、大きな金額の取引をすることが多い企業が特に気をつけておきたいのが「金融ブラック」と呼ばれる状態になることです。金融ブラックとはどのような状態のことを指すのか、考えられる悪影響としては何があるのかについてご紹介します。
金融ブラックの状態でも利用できる資金繰りについても解説するので、参考にしてみてください。

目次

金融ブラックとは？

金融ブラックとは、信用情報に事故情報が登録され、金融機関から新たな借り入れができなくなる状態のことです。金融機関が融資をする際には、利用者の信用情報と呼ばれるものを確認します。

この信用情報とは、現在の年収や勤務状況、他社からの借り入れ状況、返済状況などに関する個人情報のことです。借金の延滞があった場合には事故情報として登録され、履歴が残ってしまいます。

信用情報に傷がついている個人や企業は、銀行などにとって回収不能になるリスクが高い人と判断され、融資が難しくなるのです。なお、公共料金の延滞は記録されません。

新規にクレジットカードを作れなくなったり、融資を受けられなくなったりするので、資金繰りに行き詰まりやすい企業にとっては避けておきたい状態だといえます。

金融ブラックは永続的ではない

一度金融ブラックになったからといって、永続的にその情報が残るわけではありません。

たとえば、住宅ローンや自動車ローンなどの各種ローン、クレジットカードによるキャッシングの支払いを延滞した場合には金融ブラックになる可能性があるのですが、これらの情報が残るのは5年程度となっています。

奨学金やカーリース、分割払いにしている携帯電話の機種料金の返済なども対象なので注意しておきましょう。

なお、返済が滞ってすぐに事故情報が登録されるわけではなく、3ヶ月連続で返済が遅延したり、61日以上の長期間にわたってカードやローンの返済を延滞したりすると登録されます。他にもカードを強制解約されたり、債務整理を行ったりした場合も対象です。

また、債務整理を行った場合も事故情報として登録されるのですが、日本にはおもな個人信用機関が3つあり、どのタイプに属しているかによって以下のように何年間情報が記録されるかが変わります。

• CIC…任意整理/5年、自己破産/7年
• JICC…任意整理/5年、自己破産/5年
• KSC…任意整理/5年、自己破産/10年

このように、自己破産をした場合は長期にわたりその事故情報が残ることになるため、できる限り避けておきましょう。なお上記3つの機関では個人信用情報が共有されているため、いずれかで記録が残っていれば金融ブラックとなります。

また、車内で独自のデータベースを作り、独自のブラックリストを作っているクレジット会社もあるため、先述した年数を経過すれば必ずしも借り入れができるわけではありません。

金融ブラックでもファクタリングはできるのか

金融ブラックとして登録されてしまうと、銀行からの融資が難しくなってしまうため、資金繰りに苦戦することがありますが、残された数少ない資金調達の方法として挙げられるのがファクタリングです。

ファクタリングは信用情報に傷がついていても利用可能なだけでなく、赤字経営や税金滞納のある企業でも利用できます。ただし、売掛金を売却して資金を得る方法なので売掛金があるケースでしか利用できません。

手数料は発生しますが、売掛金が入金されるまでの間どうしても資金繰りができないと悩んでいる企業などで利用できます。ファクタリングとはあくまで債権の売却であるため、借入金とは異なるのもポイントです。

支払いを延滞したり債務整理をしたりしてどうしても銀行からの融資が難しい状態になっているけれど売掛金ならある、といった企業に検討してほしい方法だといえます。

金融ブラックでも利用できる資金調達の方法としては他にクラウドファンリングといった手段もありますが、クラウドファンディングは確実に資金繰りができる方法ではありません。ファクタリングなら確実な資金調達が可能なので、利用してみましょう。ファクタリング会社によって定めている手数料が異なるので、よく比較が必要です。

金融ブラックにならない要注意

信用情報機関に事故情報が登録されてしまうと、新たな借り入れやクレジットカードを作ることが難しくなります。もし、銀行からの融資を断られてしまい、なおかつ過去に滞納や債務整理をしたことがある方は、現在ブラックリストに載っている状態である可能性を疑ってみましょう。

情報が削除されるまでの間の資金繰りに悩んでいるのなら、ファクタリングについても検討してみてはいかがでしょうか。売掛金のある企業から選択されている方法なのでチェックしてみてください。まずは信用できるファクタリング会社を探して相談してみましょう。