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資金調達ごとのリスクを知り、最適な方法を選択するポイント

資金調達には実に様々な方法があります。しかし、それぞれのメリットやデメリットをよく理解した上で選択しないと、あとから後悔することになりかねません。代表的な資金調達の方法と、それぞれで注意しておくべきリスクについてご紹介します。おすすめの方法も解説しているので役立ててみてください。

目次

資金調達のリスクとは

代表的な資金調達の方法について、特徴とリスクからご紹介します。

融資

金融機関や他の人からお金を貸してもらう資金調達の方法で、返済が求められます。そのため、確実に返せる返済力がなければ融資を受けることはできません。 このことから新規事業よりも運転資金で選択されることが多いです。気をつけておかなければならないのが、返済不要で個人保証が必要ない出資とは異なり、融資の場合は個人保証が必要になります。

また、金利利益が発生するほか、資金の使途についても限定されるのがリスク・デメリットです。

出資

投資家からお金を募る方法であり、集めた資金は自由に使えるのが特徴です。借り入れにはあたらないため、金利が発生することはありません。魅力的な事業であるほどより多くのお金を集めることができます。

一方で、株式として経営の一部を出資者に渡さなければなりません。これにより出資者が多くの権利を得た場合には、本来であれば経営者が基本となって行うはずの事業運営が、思うようにいかなくなるリスクがあります。

中には若手の起業家を対象にして出資し、多くの株式を手に入れて経営権も手にする手法を取っているあくどい投資家もいるので気を付けましょう。また、創業する際に家族や友人から出資してもらって資金調達する方法もありますが、経営がうまくいかなくなったり、反対に大成功したりした際に、何かとトラブルに繋がるリスクがあるので気をつけておかなければなりません。

また、ベンチャーキャピタルから出資を受けた場合、一般的には10年ほどで満期になるため、満期になった際には利益を乗せて資金を返金する必要があります。他にも金融商品取引法における発行開示規制と呼ばれるものを理解し、正しい形で行わなければ知らないうちに行政法違反になる可能性があるため注意しなければなりません。

補助金や助成金

補助金や助成金は国、または地方団体などからお金を支援してもらう方法で、原則返済は不要です。ただし、申請したからといって必ずしも支援が受けられるわけではない点はリスクだといえるでしょう。

また、認められた場合も原則後払いであるため、先に自分で運転資金を確保しておかなければなりません。運転資金さえない場合は、根本的な資金調達方法にはならないということも理解しておく必要があります。

融資を受けるメリット・デメリットをしっかり理解しましょう

有志による資金調達の方法は、うまく活用することによって会社の成長速度を早めることにもつながります。レバレッジ効果を出すことができればそれだけ大きな収益に繋がるため、会社を一気に大きくすることも不可能ではありません。

しかし、このようなメリットがある一方で、返済の必要があるデメリットについてもよく考えておく必要があります。利益率のことを考えた際に魅力的な仕事があったとしても、まずは融資先への返済を第一に考え、確実な収入が得られる仕事を選択しなければなりません。 どうしても慎重な経営をしなければならなくなり、これが原因で自由な経営が難しくなるデメリットについておさえておきましょう。

ファクタリングによる資金調達のメリットとリスク

資金調達の方法として、売掛金を売却して資金を調達するファクタリングという方法もあります。あくまで売却の扱いになるため、売掛金がなければ選択できませんが、返済も発生しないのが大きなメリットです。

また、審査で重視されるのは売掛金を支払う取引先の信用力となっているため、売却を希望する利用者の会社状況が思わしくなくても利用できます。 売掛金を売却する際には手数料を引かれたり、金額によっては現金化を断られたりすることもありますが、これはデメリットであるものの、リスクとは異なります。できる限りリスクの少ない資金調達方法を選択している方にもぴったりだといえるでしょう。

最適な方法を選択することが重要

ご紹介してきたように、資金を調達する際には様々な選択肢があるので、それぞれの特徴をよく理解し、自社にとって最適な方法を選択しましょう。会社の経営状態によっては選択できないものもありますし、メリットよりもデメリットが大きい方法もあるので十分注意が必要です。

最後にご紹介したファクタリングは、運転資金を確保できない企業からも選択されている方法で、2社間契約と呼ばれる方法を選べば取引先に知られることもありません。興味のある方はまずはファクタリング会社に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。