HOME > ファクタリングコラム > 優良なファクタリング会社を選ぶためにチェックしたい資格
法人であれば誰でもできるファクタリングではありますが、中には悪徳な業者もいるので、実際に利用する際には必ず資格や免許の有無を確認しておくことをおすすめします。通常、金銭の貸し借りを行う貸金業を営む場合は貸金業の登録が必要になるのですが、ファクタリング自体は貸金ではなく、売掛債権の買い取りと管理・回収を行う金融業務です。
この形であれば登録は必要なのですが、資格や免許なしでも営業できることをいいことに、悪徳な営業を行っているヤミ金融が横行しているため、注意しておかなければなりません。
貸金業とはみなされず、登録が必要ないということは、貸金業を営む場合に守らなければならない貸金業法の対象にはならないということです。
貸金業法の場合は法定金利が年20%までと定められているのですが、ファクタリングはこの対象にはなりません。規制する法律もないため、驚くような高金利でも利用者さえ承諾すれば契約ができてしまうわけです。
さらに契約書の作成も義務ではないことから、適当に業者選びをしてしまうと悪質な業者に引っかかってしまう恐れがあります。これを回避するためにも信頼できる資格や免許を保有しているか必ず確認しましょう。
会社としての信頼度を高めるため、多くの有料ファクタリング会社ではきちんと資格を取得しています。中でも優良な会社が取得していることが多いのか、貸金業の免許です。
貸金業の免許登録をするためには、貸金業法に基づき、財務局長か都道府県知事の登録を受ける必要があります。また、申請すれば誰でも取得できるわけではなく、以下のような条件をクリアしている人でなければ認められません。
・5,000万円以上の財産的基礎がある
・営業所か事務所があり、固定電話を設置している
・営業所か事務所ごとに貸金業務取扱主任者を設置している
・貸金業を行うために必要な体制が整備されている
・欠格事由に該当しない
違法性のある営業を行っていないかを調べるために2ヶ月にわたる審査も行われるので、この資格を保有していれば、かなり信頼度が高いといえるでしょう。
どこに注意すれば、悪質なファクタリング業者であると判断できるのかについて解説します。
貸金業の登録を行っていないだけで悪質と判断することはできませんが、多くの優良会社が貸金業登録を行っているのも事実なので、1つの目安になります。金融庁の登録貸金業者情報検索サービス入力ページで、貸金業に登録しているかどうか確認できます。
中には貸金業登録業者であるとして、架空の登録番号を掲げている会社もありますが、検索してみればそれが本当に実在している会社か判断可能です。他社の名前を無断で使用して偽装しているケースもあるため、会社名(商号・名称)や電話番号、代表者名、本店(主たる営業所)が合っているか確認しましょう。
実際には無登録でありながら、嘘の貸金業登録番号を登録したり、実在している優良会社を装ったりしている悪質な会社は、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターの公式サイトで調べることができます。
悪質な契約に関する手口も公開されているので、目を通しておきましょう。実際の手口を知っておくことにより、自分が同じようなトラブルに巻き込まれるのを防ぐことができます。
自分で判断しかねた場合は、金融庁の金融サービス利用者相談室や、警察の各都道府県警察相談ダイヤル、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センターなどに相談してみると安心です。
また、日本ファクタリング業協会というものがあり、金融庁や警察と情報交換をしながら詐欺などの対策をしています。公式サイトからフォームを使って相談が可能となっているので、金融庁などは何となく相談しにくいと感じている方も、日本ファクタリング業協会に相談してみてはいかがでしょうか。電話での相談も可能です。
資金繰りが悪化し、すぐにでも現金を用意しなければならずファクタリングを頼る方が多いのですが、急いでいる時もファクタリング会社は慎重に選びましょう。中には非常に悪質な取立てを行っていたり、法的に問題があるような詐欺まがいの行為をしたりしている悪徳な会社もあります。
優良会社を選択できれば本当に困った時に役立つ便利なサービスなので、気になるファクタリング会社があれば今回ご紹介したように資格を保有しているか確認し、実際に相談してみてはいかがでしょうか。