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診療報酬ファクタリングとは|仕組みやメリットを解説します

診療報酬ファクタリングについて詳しく知りたいと考えていませんか。資金繰りなどが気になると、興味がわきますよね。このページでは、診療報酬ファクタリングの概要と仕組み、メリット・デメリットなどを解説しています。以下の情報を参考にすれば診療報酬ファクタリングを詳しく理解できるはずです。気になる方は参考にしてください。

目次

診療報酬ファクタリングとは

診療報酬ファクタリングとは、どのようなものなのでしょうか。最初に、全体像を解説します。

診療報酬を利用した資金調達

診療報酬ファクタリングは、医療機関の診療報酬債権をファクタリング会社に現金で買取してもらえるサービスです。診療報酬債権とは、医療機関が健康保険の被保険者に対し保険診療を行った対価として、国民健康保険連合団体などから支払いを受ける債権のこと。この権利を買取してくれるサービスを診療報酬ファクタリングというのです。

診療報酬の現金化が早い

診療報酬ファクタリングを利用しなくても、保険診療の対価は国民健康保険連合団体などから支払われます。ただし、支払いを受けられるのは、保険診療を行ってから60日後程度です。対価が支払われるまでの時間的なずれは、医療機関の資金繰りの課題になることが少なくありません。この課題を解決してくれるサービスと考えられているのが診療報酬ファクタリングです。診療報酬ファクタリングを利用すれば、最短で申し込みを行ったその日のうちに診療報酬債権を現金化できます。


診療報酬ファクタリングの仕組みと流れ

診療報酬ファクタリングは、利用者にあたる医療機関とファクタリング会社の2者間で契約する場合とここに売掛先にあたる社保または国保を加えて3社間で契約する場合にわかれます。ここでは、2者間で契約する場合の流れを紹介します。2者間で契約するメリットは、売掛先の同意を必要としないことと、スピーディな資金調達が可能になることです。

ステップ1:診療報酬を国保などに請求

保険診療を行った対価として、国保などに診療報酬を請求します。この手続きにより、診療報酬債権が発生します。

ステップ2:ファクタリング会社に買取依頼

次に、ファクタリング会社へ診療報酬債権の買取を依頼します。

ステップ3:ファクタリング会社と契約

ファクタリング会社が診療報酬の買取を承諾したら、医療機関とファクタリング会社でファクタリング契約を締結します。2者間で契約する点がポイントです。

ステップ4:ファクタリング会社から入金

ファクタリング会社から医療機関に買取金が支払われます。

ステップ5:診療報酬の支払い

国保などから、医療機関に診療報酬が支払われます。

ステップ6:ファクタリング会社へ支払い

国保などから診療報酬の支払いを受けた医療機関が、ファクタリング会社へ診療報酬を支払います。


診療報酬ファクタリングのメリット・デメリット

診療報酬ファクタリングには、次のメリットとデメリットがあります。

メリット

診療報酬ファクタリングの最も大きなメリットは、診療報酬債権を素早く現金化できることです。銀行融資に比べると、必要書類などは少なく審査も簡単です。借り入れではないので保証人、担保も必要としません。同様の理由で、信用情報にも影響しません。また、事実上、確実に回収できる債権であるため、他業種のファクタリングに比べ手数料は低く抑えられています。利用しやすい点もメリットといえるでしょう。

デメリット

診療報酬ファクタリングのデメリットとして、手数料や諸費用がかかる点が挙げられます。手元に残るお金は、国保などから支払われる診療報酬よりも少なくなってしまいます。


診療報酬ファクタリングがおすすめの人

診療報酬ファクタリングには以上のメリットとデメリットがあります。どのような医療機関に向いているのでしょうか。

銀行から融資を受けられない医療機関

診療報酬ファクタリングは、何かしらの理由で銀行から融資を受けられない医療機関に向いています。仮に、赤字決算が続いていたとしても、診療報酬債権を売却して資金を調達することができます。

すぐに現金が必要な医療機関

想定外のイベントなどにより、すぐに現金が必要になった医療機関にも向いています。診療報酬の支払いや銀行の融資を待つよりも、早く資金を調達できるからです。


診療報酬ファクタリングは診療報酬債権を買取するサービス

診療報酬ファクタリングは、保険診療で発生した診療報酬債権を買取してくれるサービスです。素早く現金を調達できる、保証人や担保を必要としないなどのメリットがあります。手数料はかかりますが、優良な債権であるため他業種のファクタリングに比べるとその水準は低く抑えられています。銀行から融資を受けられない医療機関やすぐに現金が必要な医療機関は、診療報酬ファクタリングの利用を検討するとよいでしょう。