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ファクタリングは赤字決算でも利用可能?利用するときの注意点とは

ファクタリングは赤字決算でも利用可能です。通常の融資であれば赤字状態での審査通過は難しくなりますが、売掛金買取は売掛先に対して審査が行われることから、売掛先に信用力があれば、十分に審査できる可能性は残されています。
今回の記事では、赤字決算においてファクタリングを利用する際の注意点や、審査通過率を上げるためのポイントを解説します。

目次

決算とは?赤字とは?

まずは、「決算」と「赤字」の概要について知っておきましょう。

決算とは年間の企業の業績をまとめる作業

「決算」とは、1年間の企業の業績を書類にまとめる作業のことです。

まとめられた業績は「決算書」として作成され、株主への報告、税金の申告などのために活用されます。該当の年度内に企業がどのような業績を上げたかについて、書類にまとめる作業が「決算」です。

赤字決算とは収入より支出が多くなること

「赤字決算」とはある期間において、企業の収入より支出が多くなることです。

決算を迎えたとき、1年間の企業の業績において収入より支出が上回っている状態のことであり、長期的に赤字決算が継続すれば債務超過になる可能性も考えられます。赤字決算とは、決算において企業の業績がマイナス状態であることといえるでしょう。

赤字決算でもファクタリングできるかどうか

赤字決算でもファクタリングを利用できる可能性はあります。赤字で利用できる理由と、利用するための条件について解説します。

赤字決算でファクタリングが利用できる理由

赤字決算でも利用可能となる理由は、審査が自社に対してではなく、売掛先に対して行われるためです。つまり自社が赤字であったとしても、売掛先の経営状況が好調であれば審査に通過できると考えられます。

赤字決算でファクタリングを利用する条件

赤字決算でファクタリングを利用するためには、売掛先の信用力が高いことと、売掛金が確実に発生していることが条件です。基本的に自社の経営状況などは考慮されないので、利用するための条件としては、継続的に売掛金が発生していて、売掛金の存在に信憑性があることが重視されます。

より審査に通過するためにはなにをしたらいいのか

赤字決算でファクタリングの審査通過をより高めるためには、次のようなポイントを意識してください。

口座凍結の可能性を避けること

審査通過率を上げるためには、まず口座凍結の可能性を避けるようにしてください。銀行口座は売掛先からの入金に必要となることから、口座凍結が行われる危険性があれば、審査通過率は低くなると考えられるためです。

任意整理で特定の条件を満たすことなどで口座が凍結される恐れがあるため、入金先の口座が凍結される可能性を避けることが大切となります。

信用力の高い売掛先の債権を選ぶこと

審査通過率を高めるためには、信用力が高いと思われる売掛先の売掛金を買取してもらいましょう。

ファクタリングの審査は自社に対してではなく、売掛先に対して行われます。そのため、売掛先の経営状況が著しく悪化していたり、赤字決算であったり、資産の差し押さえを受けていたりと、売掛金の回収が確実ではないと判断された場合は、審査通過が困難になってしまいます。

三社間ファクタリングを選ぶこと

一般的に三社間ファクタリングは、二社間と比較して審査通過率が高くなります。三者間では売掛金の支払いが売掛先から業者へと直接行われることから、途中で着服されるリスクがないためです。

三社間での取引では手続きに時間を要しますが、審査通過率を高めるという点から考えると、二社間での取引よりも有利になるでしょう。

ファクタリング業者を選択すること

ファクタリング業者を慎重に選択することも、審査通過率に影響を与えると考えられます。

業者の中には、二社間での取引において申し込み企業が赤字決算であると、「入金された売掛金を受け取れないリスク」について考える場合もあります。二社間での取引においては、売掛金が一旦申し込み企業の口座に入金されてから業者に支払われるため、申し込み企業により着服される可能性があるためです。

業者の審査基準を知ることは困難ですが、複数の業者に対してアプローチを行うこと、交渉の際に誠実な支払いを約束することなどが審査通過率を上げることにつながります。

赤字決算時の資金調達にはファクタリングが便利

赤字決算時の資金調達法は限られますが、中でもファクタリングは非常に有効な方法だと言えます。自社に対して審査が行われるわけではないため、赤字であっても利用することができ、売掛金に信憑性があることなど利用するための条件も緩やかです。

ただし確実に現金を受け取るためには、審査通過率を高めるための行動も必要となります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ファクタリングを上手に活用して資金繰りを改善していきましょう。